ロボット掃除機の進化が止まりません。
中でも注目を集めているのが、Dreame(ドリーミー)の最新モデル「X50 Ultra」と「X30 Ultra」。
どちらも高性能で、掃除の手間を大幅に軽減してくれる頼もしい存在です。
しかし、価格も機能も違う2つのモデル、どっちを選べばいいの?と迷っている方も多いはず。
そこで本記事では、両モデルのスペック・機能・おすすめの使い方を徹底比較!あなたにぴったりの1台を見つけるお手伝いをします。
基本スペックの違いを比較
Dreame(ドリーミー)の最新ロボット掃除機「X50 Ultra」と「X30 Ultra」は、どちらもプレミアムモデルとして開発されていますが、細かい部分で異なるアプローチが取られています。
まずは、それぞれの基本スペックを比較してみましょう。
モデル | 本体サイズ | 重量 | ベースステーションサイズ |
X50 Ultra | 直径350×高さ89 mm(VersaLift センサー格納時) 直径350×高さ111 mm(VersaLift センサー伸張時) |
4.53kg | 奥行457×幅 340 ×高さ590mm |
X30 Ultra | 直径350 × 高さ97mm | 4kg | 奥行457×幅 340 ×高さ590mm |
X50 Ultraは「脚が伸びる」構造を搭載しているため、伸張時はわずかに高くなりますが、気にするほどの差ではありません。
またベースステーションのサイズは全く同じです。
吸引性能とブラシの進化
ロボット掃除機において最も注目される機能の一つが「吸引力」です。
DreameのX50 UltraとX30 Ultraは、どちらも他社を凌駕するレベルのパワフルな吸引力を誇りますが、その仕様や工夫には違いがあります。
ここでは、それぞれの吸引システムとブラシ構造の違いを詳しく見ていきましょう。
・最大吸引力の違い
モデル | 最大吸引力 |
X50 Ultra | 20,000Pa(Vormax™搭載) |
X30 Ultra | 8,300Pa |
X30 Ultraの8,300Paも業界水準を超える強力な吸引力ですが、X50 Ultraはその2倍以上となる20,000Paの「Vormax™吸引システム」を搭載。
これは、ネジや大粒のゴミも軽々吸い上げるほどのパワーで、特にペットの毛やカーペットの奥深くに詰まったゴミの除去に強みを発揮します。
・ブラシ構造:絡みにくさとメンテナンス性
モデル | ブラシの特徴 |
X50 Ultra | HyperStream™デュアルブラシ(絡まり防止) |
X30 Ultra | 毛髪カットブラシ(※別売) |
X50 Ultraの「HyperStream™」は、髪の毛や糸くずの絡まりを最小限に抑えるデュアル構造ブラシを採用。
長時間の使用でもブラシの掃除が楽になる点が魅力です。
一方、X30 Ultraは毛髪の自動カットが可能なオプションブラシ(別売)に対応。
髪の毛が絡まりやすい家庭にはうれしい機能ですが、追加購入が必要になります。
水拭き機能とモップ性能を徹底比較
ロボット掃除機のトレンドのひとつが「水拭き機能の進化」です。
DreameのX50 UltraとX30 Ultraは、どちらも単なる吸引掃除ではなく、高度な水拭き機能を備えた“床磨きロボット”でもあります。
この章では、モップ性能や清掃方法の違いについて詳しく見ていきましょう。
モップの基本構造と制御方法の違い
モデル | モップの特徴 |
X50 Ultra | AI水量調整(32段階)、二度拭き、80℃温水洗浄+温風乾燥 |
X30 Ultra | モップ自動脱着、スイング清掃、隅まで届くモップ延長構造 |
・X50 Ultraの「AI水拭き」
X50 Ultraは、AIが床の汚れ具合をリアルタイムで検知し、水量を32段階で自動調整。
さらに、汚れがひどい部分では二度拭きも行います。
これは、高級ホテルやレストランのような床の“美しさ”を家庭で再現するための機能と言えるでしょう。
また、清掃後はドックステーションで80℃の温水でモップを洗浄し、温風で乾燥させるため、雑菌やカビの繁殖も防げます。
清潔さにとことんこだわる人にぴったりの仕様です。
・X30 Ultraの「モップ脱着&スイング清掃」
一方、X30 Ultraの最大の特徴はモップの自動脱着機能です。
カーペットを検知するとモップを自動で外し、カーペットを濡らさずに掃除が可能。
カーペットのある家庭では大きな安心感があります。
さらに「スイング機能」により、モップが左右に揺れながら床を拭くことで、隅や壁際の汚れを効率的に除去。
また、モップが少し前方に突き出る設計により、高さ1cmの隙間や壁際4cm以内までモップが届くという、痒いところに手が届く機構になっています。
Dreame X30 Ultra
— まる@panasonic平屋 (@SRs0055) August 15, 2024
2ヶ月使用
①丁寧に掃除もモップ掛けも際までしてくれる
②ぶつからないから家具が傷つかない
③毛髪カットブラシのおかげでブラシ本体には毛の絡まりが無い
④60℃洗浄+熱風乾燥のおかげでモップが臭くない
現状のハイエンド中から買うなら
これをおすすめしたい🧐(諸説あり) pic.twitter.com/oFXvidSXyJ
ナビゲーション・AI性能の比較
ロボット掃除機にとって、「どこを、どのように掃除するか」というナビゲーション性能は非常に重要です。
Dreame X50 UltraとX30 Ultraはどちらも先進的なAIとセンサーを搭載していますが、それぞれに特徴的なアプローチがあります。
この章では、2機種のナビゲーション・障害物回避・スマート機能について比較します。
ナビゲーション技術の違い
モデル | 搭載技術 |
X50 Ultra | VersaLift™(AI RGBカメラ+LiDARセンサー) |
X30 Ultra | Pathfinder AIナビ(AIカメラ+LiDAR+障害物認識AI) |
・X50 Ultra:家具下までスイスイ行ける“視点の高さが変わる”AI
X50 Ultraには「VersaLift™」という昇降式の視覚センサーが搭載されており、家具の下(高さ約89.5mm)もスムーズに通り抜けられるのが特徴。
RGBカメラとLiDARセンサーを組み合わせ、部屋の形状や障害物を立体的に捉えて、より正確で無駄のないルート取りが可能です。
・X30 Ultra:障害物識別とカメラ機能が強み
X30 Ultraの「Pathfinderナビ」は、AIカメラとLiDARを活用して70種類以上の障害物を識別可能。
ペットのトイレや靴下、ケーブルなどの小物も回避できます。
さらに、双方向通話・見守りカメラ機能を搭載しているのがユニークなポイント。
外出先からペットの様子を確認したり、子どもに声をかけたりすることも可能です。
・視認範囲と障害物回避性能
機能 | X50 Ultra | X30 Ultra |
家具下の認識 | ◎(昇降カメラ) | ◯(固定カメラ) |
障害物識別 | ◯(高精度AI) | ◎(70種+細分類) |
回避性能 | 非接触でスムーズ回避 | 接触前回避+学習機能あり |
X30 Ultraは障害物回避に長けており、「掃除途中に物をよける能力」は非常に高いです。
X50 Ultraは、ルート選定の賢さと安定した動きに定評があります。
・スマート機能の違い
X50 Ultra:AI制御による掃除最適化(汚れの量や場所に応じて掃除方式を変更)
X30 Ultra:スマホからの遠隔見守り・通話機能あり(セキュリティカメラ的にも使える)
段差・バリアフリー性能の差
一般的なロボット掃除機にとって、段差や敷居は“越えられない壁”になりがちです。
しかし、Dreameの最新モデルであるX50 Ultraは、なんと「脚が生える」構造でこの課題を突破しました。
この章では、X50 UltraとX30 Ultraの段差対応性能を徹底比較していきます。
・X50 Ultra:世界初の“脚が生えるロボット掃除機”
X50 Ultra最大の革新は、電動アームによって車輪が伸びる「ProLeap™(プロリープ)」システムを搭載している点です。
これにより、最大6cmの段差を乗り越えることが可能になります。
✅ こんな場所も乗り越える!
・ドアの敷居
・厚めのラグやカーペットの縁
・バリアフリーでない古めの日本家屋の段差
従来のロボット掃除機では「ここから先は入れない…」となっていたエリアにも、X50 Ultraは自力で到達できるため、掃除エリアの自由度が大幅にアップします。
Dreame社のロボット掃除機「X50 Ultra」。業界初という6cmまでの段差を乗り越える機能を搭載します。 pic.twitter.com/3gBwJTuN3t
— 石井 徹 @モバイル・ITライター (@ishiit_aroka) March 7, 2025
・X30 Ultra:段差は「普通のロボ掃除機」レベル
X30 Ultraは、一般的なロボット掃除機と同様に約2cm前後の段差までしか乗り越えられません。
そのため、段差がある家では掃除エリアを制限される可能性があります。
どっちがおすすめ?使用シーン別に提案
ここまでの比較で、Dreame X50 UltraとX30 Ultraの違いが明確になってきましたが、「実際に自分の家にはどっちが合うの?」というのが一番気になるところですよね。
この章では、家の間取り・ライフスタイル・重視する機能別に、どちらの機種がより適しているかを具体的に提案していきます。
・ペットがいる家庭 → X50 Ultraが最適
ペットの毛や食べかすなどが床に散らばりやすい家庭では、吸引力とモップの清潔性が重要。
X50 Ultraはペット毛をしっかり吸い取り、モップも毎回衛生的です。
・小さなお子様がいる家庭 → X30 Ultraが便利
子育て家庭では、「見守り機能」や「衛生面の安心感」が大切です。
X30 Ultraならアプリから子どもに声かけも可能。
まるでロボットベビーシッター!
・和室・段差のある家 → X50 Ultra一択
段差が多い日本家屋では、X50 Ultraの脚付き構造が圧倒的なアドバンテージになります。
和室や段差の多い築年数の古い家にお住まいの方にはX50 Ultraが最も合理的な選択肢です。
・価格重視・初めてのロボット掃除機 → X30 Ultraが安心
ロボット掃除機を初めて導入する方や、コストをできるだけ抑えたい方にはX30 Ultraの先行価格が魅力です。
最先端ではないけれど、掃除の自動化体験としては十分すぎる性能。
初導入にはちょうどいいモデル!
まとめ:X50 UltraとX30 Ultra、あなたに合うのはどっち?
ここまで、「Dreame X50 Ultra」と「X30 Ultra」の違いを細かく見てきました。
それぞれに際立った特徴があり、どちらが優れているかはあなたの住環境やニーズ次第です。
最後に:購入前のチェックポイント
✅ 家に段差があるかどうか?
✅ カーペットやペットの毛の対策は必要か?
✅ 価格を重視するか、性能を重視するか?
✅ スマート機能(見守り・通話など)を使いたいか?
これらの質問に対するあなたの答えが、ベストな1台を教えてくれるはずです。
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